今回のコロナ影響など不況の時の就職活動って不安でいっぱいだ…
採用人数も減らされて、かなり難しいんだろうな…
特別な対策とかないのかな?
採用人数低減の中、不安に感じておられる方も多いのではないでしょうか?
人生に1度の新卒切符を片手に就職活動(以下、就活)するのはプレッシャーとの戦いです。
特に2021年は新型コロナウイルスの影響で、厳しい就活が予想されます。
私自身、2010年新卒入社したのですが、当時の就活はリーマンショック直後でした。
採用人数の大幅カットを行う企業ばかりで、例年のやり方が通用しない、非常に厳しい中での就活でした。
氷河期の中でも、今回紹介します就活におけるポイントを絞って、注力した結果理想の企業へ入社できました。
当時の私の経験をもとに注意点や私自身が心がけた点等をご紹介いたします。
- 氷河期中に就活を始める予定の方
- 氷河期世代が実際に心がけていたことを知りたい方
就職氷河期に注意すべきポイント7選【実証済み氷河期就活の本質】
- 自己分析を行う
- 業種研究を行う
- 企業の絶対に妥協できないポイントを明確にする
- 企業研究をおろそかにしない
- 本命の企業1社に絞らない
- 周囲の採用合否情報を気にしない
- 失敗したら人生終了とは考えずに、気持ちに余裕を持つ
自己分析を行う
まずは就職活動生(以下、就活生)であれば自己分析を行うと思います。
氷河期の場合は、出来るだけ就活の幅が広がるように自己分析を進めましょう。
ん?妥協ポイントを探せってこと?
ここでいう幅を広げるというのは、妥協するポイントを探せというわけではないので勘違いしないでください。
自己分析では、自分の生い立ちから現在に至るまでの長いスパンで行うことをオススメします。
自分について、徹底的に分析し、洗い出すことで幅を広げることができます。
- 得意なこと、不得意なこと
- 好きなこと(もの)、嫌いなこと(もの)
- 経験したことのあること、未経験なこと
- 出来ること、出来ないこと、出来るけどしたくないこと、出来ないけどしたいこと
挙げればきりがないですが、自分について深掘りする必要があります。
自分のことなので、一見とても時間はかからない作業のように思われます。
ですが、自分のことだからこその難しさがあります。
これ以上もう出ないとなった時は、自分のことを良く知る友人や家族に相談することも良いと思います。
私は不得意や嫌いなことを探すのにはあまり苦労しませんでしたが、得意なことや好きなことを洗い出すのに苦労しました。
業種研究を行う
自己分析した後は、自己分析結果を業種研究、企業研究へと落とし込んでいきます。
ん?落とし込む?どんなふうに?
- 話すのが得意 ⇒営業、接客業など
- データを扱うのが好き ⇒研究開発、マーケティングなど
- モノ作りが趣味 ⇒製造業、研究開発など
このように業種から絞るでも良いですし、業界から絞る方法でも良いかと思います。
最初に業種研究を詳細まで行ってしまうと、最終的に幅の広い就活ができなくなります。
あくまでこの段階では大まかな業種研究で良いです。
そして、この絞った業種の中でも優先順位を付けるなどして、アレンジを加えると企業研究の際に非常に役立ちます。
私の場合は、当時理系大学院に通っていたので、将来は開発職、研究職につくことを目標としておりました。
ですが、プレゼン資料の作成や報告が得意であったり、人とのコミュニケーションをとることも好きだったので、希望業種以外にも営業職やマーケティング職など幅広い業種で多くの企業研究を行いました。
これまで経験の全く経験のない業種への就職も意欲があれば全く問題ありません。
企業の絶対に妥協できないポイントを明確にする
最初から妥協しないポイント見つけなきゃいけないの?
自分の全ての要求項目を満たす企業に採用されれば最も良いです。
ですが、現実的には中々うまくいきません。
また、氷河期においては、採用人数が限られているために、就活生にとっては不利に働くことが多いです。
そこで、企業選びにおいて、絶対に自分が妥協できないポイントを明確にすることが重要です。
以下に3つの例をあげます。
- 初任給:250,000円以上
- 勤務地:東京、転勤なし
- 3年以内離職率:3%以下
どうやって確認するの?
これら情報は企業の採用HPか四季報に記載されているので、確認できます。
余裕があれば、過去数年間の四季報なども参考にすると、過去からの推移も確認できます。
以下のことを試みることで、より正確な情報を得ることができます。
- 企業が行っているセミナーや合同説明会等に参加する
- 実際に企業の方に妥協できないポイントの再確認をする
私の場合は、社風を妥協できないポイントとしてあげていました。
理由は、社風が良くない会社では、楽しく、長期的に自分らしい仕事ができないと思っていたからです。
社風やその他ポイントを研究するには、採用HPの記事だけではなく、実際に勤務している社員の方に聞くことをオススメします。
- セミナーや合同説明会に参加している人事部の方や説明員の社員の方に確認する
- 実際に入社されているOB/OGに確認する
私はこれらのことに注力し、企業研究することで自分の理想に合った妥協のない企業選びを行いました。
企業研究をおろそかにしない
ポイントを絞った後は、企業研究を開始し、自分なりの志望順位を大まかでもよいので作成することをオススメします。
企業研究をおろそかにすると、企業選びが雑になり、就職後に後悔する確率が高くなるためです。
就活生にとって、企業研究は非常に大事な作業です。
人それぞれ研究項目は違うと思いますが、私自身が特に大事にしていた研究項目をいくつか紹介します。
- 3年以内離職率が高い
- 平均残業時間の記載があいまい
- 在籍社員数に対する新卒採用予定人数が多い
3年以内離職率が高い
離職率って何?
一般的に3年以内離職率は30%前後といわれています。
この数値が平均よりも明らかに多い場合は、新入社員が多く辞めているということになります。
高いことにいくつか理由はあると思いますが、企業側に要因がある可能性が高いため、注意が必要です。
また、業種や業界によっても、数値に偏りがありますので、あらかじめチェックすることをオススメします。
平均残業時間の記載があいまい
多くの企業の採用ページには平均的な1ヶ月の残業時間が記載されています。
あえて残業時間を多く記載する企業はあまりありません。
ですが、逆に残業時間ゼロなど、極端に低い数値が記載されている場合に注意が必要です。
このような企業に限って、入社後すぐに何十時間も残業させられたという話を聞くためです。
残業せずに毎日定時で帰宅したいといった就活生を取り込むための手口かもしれないということを念頭に置いてください。
在籍社員数に対する新卒採用予定人数が多い
3年以内離職率とつながるのですが、新入社員が例年多く辞めるので、それを見越して多めに採用している可能性があります。
ここを100%見抜くことは不可能ですが、3年後離職率や数年間の業績等をヒントに推測する必要があります。
本命の企業1社に絞らない
1社に絞っています!って真面目そう。
本命の企業1社に絞って就職活動しています。というのは聞こえがいいですが、現実は厳しいです。
以下が完全に1社に絞ってしまうリスク一例です。
- 仮に不採用となった場合、またゼロから活動を開始する必要があり、大きなタイムロスとなる
- 仮に不採用になった場合、精神的ダメージが大きく後の活動に影響が出る
- 採用となり、入社した後に、過度な期待をもって入社すると現実のギャップが大きく継続できない
このようなリスクを低減させるためにも、冒頭から述べていますように、幅広い就活を強くオススメします。
似たような企業を研究・受験することで新たな発見があることも事実です
- 第一志望の企業よりも良い条件の企業をみつけることができる
- 他の企業と比較することで、第一希望の企業の良いポイントがより良いことに気付く
- 本命企業の受験前にエントリーシートや面接の練習になる
最初から1社に絞ってしまうと良いところも悪いところも見えなくなってしまいます。
同じ業種内ではもちろんのこと、余裕のある方は他の業種も分析することでさらにあらたな発見があります。
私の場合は、当時どうしても行きたい企業があり、その企業ばかり研究していました。
結果として最終面接で不採用となり、そのショックから立ち直るのとゼロからの企業研究で多くの時間を要しました。
そのため、上記に挙げたように初めの段階から幅広く企業研究を進めることをオススメします。
周囲の採用合否を気にしない
周囲と比較したらダメなの?
就活は人と比較してもメリットがないので、比較をしないことをオススメします。
周囲との比較はどうしてもやってしまいがちな行動の一つです。
- 自分が遅れていることを知ってしまうと、焦ってしまい今後の就活に影響を及ぼす
- 焦りが強くなり、本来行きたくない会社に行ってしまう
氷河期の厳しい時代だからこそ、他人との比較はより避けることをオススメします。
私の場合は、第1希望の不採用が決まった際に、周りが内定をもらい始めており、内心とても焦りだしました。
焦りだしてからは、企業研究もエントリーシートも面接も注力できず、中途半端な就活時間がしばらく続いた経験があります。
失敗したら人生終了とは考えずに、気持ちに余裕を持つ
第1希望の企業落ちた・・・
人生終了だ・・・
確かに自分が希望した企業に行けないことに対して、自分を責めてしまう気持ちもわかります。
ですが、就活の中で限られた情報から導き出した第1志望の企業があなたの最適解であるとは限りません。
実際に働いてみないとわからない部分がほとんどですので、気持ちに余裕をもって望んでください。
さらに現在のこの世の中、新卒で入社した会社で一生勤めあげる必要はありません。
さらに、会社が社員を退職まで保証するといった制度も崩壊すると思います。
そう考えた際に、別に自分の希望した企業に就職できなかった場合でも、転職として再度挑戦することは可能です。
私自身、就活期間中に気持ち的に大きく浮き沈みがありました。
ですが、考え方を改めて余裕をもって再開すると、面接や活動全体も順調に進むようになりました。
氷河期であっても、企業側が自分を選んでいるとは思わず、自分が企業を選んであげるというくらいの気持ちのほうが、うまくいくと思います。
まとめ
- 自己分析を行う
- 業種研究を行う
- 企業の絶対に妥協できないポイントを明確にする
- 企業研究をおろそかにしない
- 本命の企業1社に絞らない
- 周囲の採用合否情報を気にしない
- 失敗したら人生終了とは考えずに、気持ちに余裕を持つ
以上、就職氷河期において注意すべきポイントをご紹介しました。
氷河期の就活は例年であればうまくいっていたことも、なかなかうまくいかないのが事実です。
ですが、絶対に妥協できないポイントを明確にし、幅広く活動しましょう。
理想に近い企業に就職できるように努力してください。
陰ながら応援しています。
それでは最後まで読んで頂きありがとうございました。
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